2012年1月11日水曜日

国民投票ではなく、今はとにかく1年間の再稼働完全阻止と稼働原発ゼロ状態の維持に全力をつくせ

「投票は原発ゼロで1年経ってからにすべきだ。今は、1年間の再稼働完全阻止に全力を。脱原発に1〜40年では幅ありすぎ。」とTwitterで書いた。住民投票の署名が大阪市ではほぼ達成されたようで、それもいいことかなと最初は思ったが、まるこさん @maruco2271 の意見と議論をTwitterで見て、考え直した。今投票を実施することは良くない。

補足説明する。

なぜ原発の是非を問う国民投票を今すぐやってはいけないか

今やっては、脱原発が却って後退する(遅くなる)可能性が高いから。問題は方向性だけではない。脱原発のスピードを現状よりアップできるかという、加速度の問題だ。現時点での国民投票は、方向性の確認はできても、脱原発の減速という形で、足を引っ張る事になる。

原発推進を主張する人は少数派となったとは思うが、現在の多勢はおそらくまだ「段階的脱原発」だろう。段階的脱原発は半年から40年までと、その意味する範囲が広すぎることが問題だ。大多数の国民が植え付けられている、「原発は当面は必要(悪)」だという洗脳が解けていない現在の段階で投票してしまっては、結果は良くて、10~20年程度をかけて古い原発から順に廃炉という所に落ち着いてしまう可能性が高い。

一旦、「段階的」という結果が出てしまっては、「2022年までと決まったんだから」と、みんな妥協して、後が続かない可能性が高い。運動はしぼむ。それじゃ、比較的新しい原発は再稼働ですね、ということになる。それでは、脱原発は可能なスケジュールより大きく後退する。

注意すべきは、10年以上かけた脱原発はほとんど現状維持ということだ。原発推進を主張する人にとっては、当面これほど都合が良い結果は無い。要するに、全て先送りで現状維持というお墨付きを国民から貰う事になるのだから。10年の間には何でもありだ。新規デザインの「安全な原発」ができました等、ムラの半分を生き残らせる事ができれば、期間内に巻き返せるという戦略かも知れない。繰り返すと、電力会社、経産省、経済界、国は10年以上かけた段階的脱原発という結果になれば、ほとんど何もしなくても良いことになる。国民投票/住民投票で決まったら、段階的脱原発=再稼働容認、の合意があったということになってしまう。原発は必要という洗脳はいつまでたっても解けない。

今はとにかく1年間の再稼働完全阻止に全力をつくせ

原発は必要(悪)という大多数の洗脳を解く、最も良い方法は、今年春に達成見込みの、定期検査による稼働中原発ゼロの状態を、少なくとも1年間維持し続ける事だ。少し大変かも知れないが、節電+市場メカニズム(大口ユーザのピーク電力料金を夏の10日間程度だけ5倍にする等)+火力増強を使えば可能だ。その結果、「何だ、原発無しでもやって行けるじゃないか」ということが証明される。そうなれば、それ以後なら、危険を冒してまで原発をあえて使う必要は無いという考え方が主流になる可能性が高い。投票を本当にするなら、それ以後にすべきだ。

再稼働完全阻止は簡単ではない

電力会社、経産省、経済界は、とにかく1機でも再稼働の事例を作るために、総力戦的にメディアを使ってキャンペーンをするだろう。決して、1機も再稼働を許してはならない。これには、投票は必要無い。とにかく、安全性が全く確認されていないことを主張すべきだ。そして、それは誰が見ても厳然たる事実だ。3.11前の委員会、保安院がいまも茶番の審査を行っている。原子力ムラが今も3.11前と同じことをやって、まともな審査ができるわけが無い。

いわゆる「ストレステスト」は実際は、電力会社が原発メーカに丸投げしてシミュレーション計算から報告書作成までやらせている。原発を納入したメーカーから、「圧力/格納容器、メインの配管の地震への耐性が致命的に足りない事が判明しました」等という、ストレステスト報告書が出て来ることは絶対無いことは、誰にでも容易にわかると思う。(全く問題無しでは受けが悪いので、許容できる予算額の範囲で、堤防のかさ上げとか、耐震補強、非常用発電機の高所設置..程度は必要と認めて。)

いずれにしても、限定的なシナリオでしかやらないシミュレーション計算ごときで、漏れの無い安全評価ができない事は言うまでもない。事故のメカニズムはそんなに簡単なものではない。絶対にシナリオに入っていないことがある。ストレステスト等という茶番を信じてはならない。

今後/今すぐは、どうするか
(2012-01-14に以下書き直し)

盛り上がった署名運動のモーメンタムを、再稼働完全ブロックを目指す活動に振り向けるのが良い。全員の参加は今ここでは望めなくても、1年以内に分かってもらえる事を目指すべきだ。

今は合法的な方法を全て併用して、再稼働を完全にブロックする事に全力を。再稼働を完全ブロックするということは、脱原発の実質的達成と同義だ。あと数ヶ月で可能だ。あとは、それを永続させることに、みんなで力を合わせれば良い。

例えば、

1. 原発の半径300km以内は地元なんだから、(一時的でも)再稼働差し止めの訴訟を、各原発について多数の県や市町村から起こせばいい。最初から一つにまとめず、少しずつ提出時期をずらして、裁判所が悲鳴を上げるくらいに多発的に提訴するのもアリではないか?(法律の専門家お願いします。)

2. 国や県が定義する地元自治体が原発の地元ではない。フクシマの現状を見れば、少なくとも300km以内は、完全に地元じゃないか。再稼働のプロセスをブロックできれば、何でもアリで考えろ

3. 脱原発/再稼働全面阻止パレードと働きかけをジャンジャンやる。働きかけ先:原子力安全委員会(委員含む)、保安院(委員含む)、原発メーカー(働きかけとボイコット)、電力会社、経団連所属企業(SB以外)、内閣、国会(議員)。

4. 自社の電源のPPSへの切り替え提案(この期に及んで、稼働原発ゼロを想定していない企業は不作為を問われる。)

5. ストレステスト資料(前提、仮定、計算方法含む)の完全開示を求め、みんなで「想定不十分をあら探し」しよう。テロ防止とか、企業秘密とか言われて、黒塗りが返って来るとしても、手に入れて公開。

6. ストレステストの耐震シミュレーションソフトとデータの開示(オープンソース化)を求め、みんなで計算をやり直せ。

7. SPEEDIソースコードと気象データのリアルタイム完全開示(オープンソース化)を要求し、「今、敦賀の原発が爆発したら、どうなるか」をオープンに見られるようにしよう。最近下火だが、Gridで計算すればいい。「京」の計算時間を要求しろ。

もし、投票をするとすれば、1年間の再稼働完全阻止(稼働中原発ゼロ)を達成した段階で、このまま全原発を廃炉にするのが良いかを国民に問えば良い。

参考リンク

下記の2択では、どちらになっても、再稼働になってしまう。まさに、脱原発が後退するという、上の心配の通りになる。こんな投票では、やらない方が良い。

①現在ある原子力発電所について、これをどうすべきだと考えますか?
□ 運転、稼働を認める
□ 段階的に閉鎖していき、2022年までにすべて閉鎖する
http://kokumintohyo.com/kokumintohyo/proposal
.

2012年1月9日月曜日

日本国憲法は米国が間違えて日本に渡してしまった正解

どうせ、ボクは少数派で生きて来たし、3.11以来、ようやく周りの空気等は気にせずに物を言えるようになったのだから、この際、原発以外でもファッショナブルでは無いことを言う事にする。例えば日本国憲法なんて、どうだ?

日本国憲法がアメリカに押し付けられたものだから、自主憲法を作り直さなきゃ、とか言ってる人が結構いるようだが、バカだ。ちゃんと自分で考えてるか?今の政治家、憲法を変えたい人が多いようだが、今の日本見れば、大体政治家や国のやりたい事の正反対が正解だって、気付かないか?

ボクは、日本国憲法は終戦後、米国が戦争に勝った高揚感にやられて、一瞬だけ理想に目が眩んだため、間違えて日本に渡してしまった正解だと思っている。米国はそれ以来、そのことをずっと後悔している。何とかして変えさせようと、ずっと陰に陽に画策してきた。また騙されて、既に手にしている正解を捨てるつもりか?よく考えろ。

There I said it.
--
日本国憲法原本
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/saiken/shousai/4.html
.

2012年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

昨年は何が大切なのかを気付かされた年でした。今まで、取るに足らないとは言いませんが、色んな余計な心配をしすぎていたのではないかと思います。

それが分かったからには、今年は気付いた大切なことのために、一人でも微力ながら必要だと思うことをやっていく年です。

多くの様々な職業の方に比べ、大学の教員は特別に多くの自由を持っています。専門外だからといって、関わりを避けることは止めたいと思います。というか、研究対象や内容を自分で決める自由があります。自分の責任で何でも発言する自由もあります。特に、教授は。もちろん、教員誰もがそうした自由は持っているのですが、立場上発言しにくいこともあるでしょう。

何れにしても、他の方がどうであろうと、もう昨年以前の状態には戻ることはないでしょう。